おもちゃの事故
accident
製品の使用にともない発生した国内の事故 ※1) のうち、
家庭内で起きた子どもの事故の、
実に3割ちかくが玩具の使用に伴うものであることをご存知でしょうか?
なかには大きな事故につながったケースもあります。知っておくことで、防げる事故もたくさんあります。
1.家庭内での子どもの製品事故件数
NITE:独)製品評価技術基盤機構に寄せられた製品事故(製品使用中の事故)のうち、子ども
※2) の事故は5年間(H19〜H23)で約1,000件、うち家庭内の事故は半数の約500件にのぼりました。なかでも約3割の137件が玩具の使用時に発生したもので、大きな割合を占めています
※3) 。
2.おもちゃの事故 年齢別の”件数”
H8年発表の国民生活センター発表の消費者被害注意情報では、H4〜8年までの4年6カ月の間に寄せられた玩具による事故情報全480件のうち、全体の83%が0〜5歳までの未就学児でした。
なかでも0〜3歳児の事故件数が顕著に多いことがわかります。これは子どもの発達過程と大きく関係しており、低年齢で使用するおもちゃの安全性には特に配慮が必要なことがわかります。
性別毎にみると男児315件、女児163 件であり、男児が女児の約2倍となっています
※4) 。
3.おもちゃの事故 年齢別の”内容”
上記国民生活センター発表の消費者被害注意情報では、子どもの事故原因が年齢毎に変化することも挙げられています
※4) 。
0〜5才では誤飲等が大きな割合を占め、6〜12才では眼の傷害が増加します。発達の過程に適した玩具やあそびの環境を用意することが大切です。異年齢の子どもが同じ場所で遊ぶ場合は、特に様々な種類の危険への配慮が必要となります。
また、身の回りのおもちゃが増えるとともに、誤用による事故の増加も指摘されています。
遊びの場を整えるスキルも、合わせて必要な時代になっているのかも知れません。
※1) 必ずしも製品の欠陥によるものとは限りません。
※2) 0〜14歳をこどもとしています。
※3) 独)製品評価技術基盤機構(2014):「家庭内における子どもの事故の防止について(注意喚起)」
http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs120920set.pdf (アクセス2014/8/28)
※4) 独)国民生活センター(1996):「誤飲、切り傷、眼の障害…おもちゃの事故が増えている」
http://www.kokusen.go.jp/news/data/a_W_NEWS_026.html (アクセス2014/8/28)
Page TOP