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プロフィール
- Sound Gift Shop 音賜(おんたま)設立(2013年)
- ・ネットショップ Sound Gift Shop 音賜(おんたま)開店(2014年)
- 「赤ちゃん木育講座」等おもちゃに関する講習会開始(2017年)
- 各種イベントへの出店開始(2017年)
- 個人で呼べる「小さなおもちゃ屋さんの出前」開始(2018年)
- 大人のための「おもちゃで遊ぶ会」等開始(2019年)
組み立てクーゲルバーンシリーズにみる、おもちゃに込めた思想の違い

「お決まりの成功なんか約束されてないよ。工夫してごらん。」
- 日本人の物づくりは、何でもきっちり
- という印象が強いですね。
組み立てモノは、気持ちいいほど「ピタッ」とはまる。一度固定するとズレにくい。
転がりモノは、毎回ぶれずに所定の位置まで転がり落ちる。驚くほど高度で精緻な加工技術。
そうしたものが好まれる傾向がある気がします。
- ドイツのおもちゃは?
- フレーベルの「恩物」以来、知育玩具開発で200年以上の歴史をもつドイツの製品をみてみると、「あれっ?」ちょっとした違和感が。日本人の好むモノづくりとは、少し違った思想が流れている気がします。しっかりしているのですが、そこまで過保護にしない感じ。
組み立てモノは、「ずれたら上手く調整してごらん」、
「何でずれたかわかれば、次はいい手が見つかるよ!」
転がりモノは、速度と角度が命。
「すぐに玉が飛び出してしまうからこそ、たくさんの発見があるんじゃない!」
「疲れる、上手くいかない!?だからいいんじゃない!」
そんな声が、おもちゃから聞こえてくる気がするのです。
- HABA社製の組み立てクーゲルバーンシリーズの醍醐味
- 組み立てる要素と、転がす要素をあわせもつHABA社のクーゲルバーンシリーズ。重厚なブナ材の積木ですが、積木として乗せるだけなので、決して堅牢なレーンとは言えません。その状態の建造物の上を、小さなビー玉がゴロゴロ転がってゆくため、継ぎ目がズレます。大規模なものを組み立てようとすると、微調整の繰り返し。
別売のジョイントパーツも、結構たよりないんですよね。なので、あたりの使えそうな日用品を見まわして、ずれないように養生したり、なかなか大仕事になります。
簡易に得られる達成感よりも、原因と結果をねばり強く観察し、考える姿勢、次につなげるプロセスを大切にしているのではないか。そんな風に思えます。
現代の流行り、子ども達の好みとは少し違うかも知れませんが、日常の問題解決や科学的思考にもつながる、大切な習慣。一おもちゃ屋として、一親として、作り続けて欲しい大切なおもちゃの一つです。
同社の公式動画でも、たくさんの子どもと大人が、渾身の力作の結果に頭を抱えて叫んでいますね。無くしたくない時間がおさめられていて、思わず笑みがこぼれます。
小さなお子さんなら、いきなり大規模建設ではなく、いろいろな反応がすぐに得られて楽しい、様々なオプションパーツから入るのもおススメです。