定番おもちゃ“手押し車”の、大きな赤鼻でにっこり笑ったピエロです。
車輪の回転とともに、体が左右にスイングします。鈴のついた両手はやわらかくしなり、大きく振って歩く様はコミカルで、鈴はリンリンとよく鳴ります。まるで子どもの歩みを応援してくれているようですね。
角度によって、人形の表情が変わってみえるのも良いところ。正面から見ると、遊びに誘うようににっこり笑っている人形ですが、上から見下ろすと、大きなお鼻に隠れて口元が見えません。一緒に歩いているときは、子どもの心境によって、様々な表情に見えることでしょう。
あのね、今日はね…と、たくさんお話しもしてほしいですね。
持ち手の先端には赤い木玉がついています。
一緒に歩くお友達
子どもにとって手押し車やプルトイは、歩く喜びを分かち合ってくれるような存在。普段は大人に連れ歩かれる立場の子どもたちですが、少し年上気分でおもちゃを連れ歩くのも楽しいですね。歩き始めて ぐんぐん世界が広がる子どもたちの気持ちを、おもちゃも応援してくれているようです。
上手に連れ歩くには、結構コントロールも必要。歩きながら、周囲をみて、方向やスピードを調整して・・・複数の事を同時にこなせないと、上手く遊べません。室内で体を使えるのも嬉しいポイントですね。
子ども達の成長や発達を応援し、想像力をかきたてるようなおもちゃづくりがコンセプトの、セレクタ社が贈る定番おもちゃです。
メーカー
Selecta Spielzeug(1968年設立)
“厳選されたもの”というラテン語からとられた社名通り、高品質のおもちゃを生産するドイツの木製玩具メーカーです。
色彩やデザインの美しさ・ファンタジー性に加えて、子ども達の成長や発達を応援し、想像力をかきたてるようなおもちゃづくりを コンセプトとしています。製品のみでなく、地元林業の持続的な発展のためのサポートなど、環境への配慮にも力を入れています。バイエルン州南部の美しい山々を望む小さな町エドリングにあり、セレクタ社製品のほとんどがここで製造され世界中に巣立っています。
セレクタ社の優れた玩具は半世紀近く愛され続けていましたが、会社は2017年にその歴史を幕を閉じました。現在は製造のみを行い、販売は同じくドイツを代表とする玩具メーカー シュミット社(SCHMIDT SPIELE:1907年設立)に任されています。優れたおもちゃが、次に生まれてくる赤ちゃんたちにも届くよう願っています。